【実録】ChatGPTと一緒に漫画のネームを作ってみた|プロット・構成・セリフがサクサク進む!

AI

こんにちは、bakです!

「漫画を描きたいけど、ネームが全然作れない…」そんな悩みを抱えていませんか?私も最初はそうでした。構成を考えるのが苦手で、ネーム作成がまさに創作の最大の壁。でも、ChatGPTという心強い相棒に出会ってから、その悩みは一気に解決しました。

2025年現在、ChatGPT-4oの画像生成機能が大幅にアップデートされ、4コマ漫画から複雑なシーンまで、テキストプロンプトだけで高品質な漫画を生成できるようになりました。今回は、実際にChatGPTと一緒にネームを作成した体験を通して、その魅力と活用方法をお伝えします。

はじめに:「ネーム作れない問題」、AIで突破できるかも?

漫画制作において、ネーム作成は最も重要でありながら、多くの創作者が「考えるのが一番つらい」と感じる工程です。プロットを考え、キャラクターを設定し、セリフを考えて、コマ割りを決める…。このすべてを一人でこなすのは本当に大変です。

実際に、多くの漫画家がChatGPTを使ってネーム作成を効率化しており、「事前に効果的な漫画のコマ割りについて質問してから、実際のシナリオを漫画1ページに落とし込む」という手法が注目されています。

そこで私は思い切ってChatGPTに相談してみることにしました。果たして、AIと一緒にネームを作ることは可能なのでしょうか?

使ったツールと環境

今回使用したのは以下の環境です:

  • ChatGPT-4o(有料版推奨)
  • デバイス:PC(スマホでも可能)
  • 作業時間:約1〜2時間
  • 完全無料でも体験可能(無料版でも漫画作成が体験できるようになっています)

2025年3月のアップデートにより、ChatGPTの画像生成機能が大幅に強化され、4コマ漫画から複雑なシーンまでサクッと作れるようになりました。特に、従来のDALL-Eよりも格段に柔軟な指示が行えるようになり、これまで画像生成AIが苦手だった文字を扱うこともできるようになったのは大きな進歩です。

実際のやりとり①:ざっくりアイデア出し

アイデア出しのイメージ

まずは、ざっくりとしたアイデア出しから始めました。私が実際に使ったプロンプトはこちらです:

🎯プロンプト例:

日常系4コマ漫画で、ちょっと不思議な話を考えてください。
読者がほっこりできるような、やさしい世界観で。
5つほどアイデアを提案してください。

ChatGPTが提案してくれたアイデアの中から、私は「喫茶店に現れる未来人」というコンセプトを選びました。なぜなら:

  • 日常的な場所(喫茶店)と非日常的な要素(未来人)のギャップが面白い
  • キャラクター同士の掛け合いが期待できる
  • 4コマ漫画に適した短いエピソードが作りやすい

参考記事:ChatGPTで漫画作成する方法とプロンプト!

実際のやりとり②:キャラ設定を深掘り

次に、キャラクター設定を詳しく決めていきます。

🎯プロンプト例:

喫茶店に現れる未来人の話で、以下のキャラクターを設定してください:
1. 主人公(喫茶店の店員)
2. 未来人(お客さん)
3. マスター(喫茶店の店主)

それぞれの性格、口癖、見た目の特徴、関係性を教えてください。

ChatGPTが提案してくれたキャラクター設定:

主人公(あかり)

  • 性格:優しいけど少し天然、驚きやすい
  • 口癖:「えぇ!?」「どういうことですか?」
  • 特徴:新人バイト、常識人だが好奇心旺盛

未来人(クロノ)

  • 性格:真面目で礼儀正しいが、現代の常識を知らない
  • 口癖:「2087年では〜」「勉強になります」
  • 特徴:スーツ姿、タイムマシンの故障で現代に滞在中

マスター(田中さん)

  • 性格:何事にも動じない、包容力がある
  • 口癖:「よくあることじゃ」「ほほう」
  • 特徴:60代、未来人の存在を自然に受け入れる

このように、「○○っぽいキャラにして」と指示することで、ChatGPTが方向性を明確にしてくれました。

実際のやりとり③:ネームの構成を作ってもらう

いよいよネームの構成を作ってもらいます。

🎯プロンプト例:

上記のキャラクターを使って、4コマ構成で1話分の起承転結を考えてください。
タイトル:「未来のコーヒー」
テーマ:未来人が現代のコーヒーを初めて飲む話
各コマのセリフと簡単な絵の説明も含めてください。

ChatGPTが提案した4コマネーム構成:

1コマ目(起)

  • 絵:カウンターで注文を受けるあかり
  • あかり:「いらっしゃいませ!何にしますか?」
  • クロノ:「2087年では液体栄養素しか飲まないので…コーヒーというものを試してみたいです」

2コマ目(承)

  • 絵:コーヒーを淹れるあかり、不思議そうに見つめるクロノ
  • あかり:「えぇ!?未来ってそんなことに…」
  • クロノ:「香りがとても複雑ですね。勉強になります」

3コマ目(転)

  • 絵:コーヒーを一口飲んで衝撃を受けるクロノ
  • クロノ:「!!!」「これは…なんという味の複雑さ…!」
  • あかり:「大丈夫ですか?」

4コマ目(結)

  • 絵:感動するクロノと微笑むマスター
  • クロノ:「素晴らしい!これは未来に持ち帰らねば!」
  • マスター:「タイムマシンにコーヒーメーカーは入らんじゃろ」

この構成に対して、さらに修正を加えました:

修正指示:

もう少しギャグ要素を強くして、セリフも短くしてください。
マスターの突っ込みをもっと面白くしてください。

ネームの雛形ができた!→実際に描いてみた感想

ChatGPTとの共同작業で、ネームが”ゼロ”から”下書き案”になることで、心理的ハードルが劇的に下がりました。

実際に描いてみた感想:

「描くこと」に集中できた

  • ストーリーを考える時間が大幅短縮
  • キャラクターの動かし方が明確

創作の負担が分散された

  • 一人で全部抱え込まなくて済む
  • 客観的な視点でアドバイスをもらえる

アイデアの発展が早い

  • 思いつかなかった展開を提案してくれる
  • 「こういう方向性もあるのか」という発見

実際に、最近の事例では「ほぼChatGPTが作った」と言える高品質な漫画が制作されており、プロンプトの工夫次第でプロ並みの仕上がりも可能になっています。

参考記事:【保存版】ChatGPTでマンガを描く方法【プロンプトあり】

ChatGPTをネーム作成に活用するメリット・注意点

✅ メリット

1. ストーリーが止まらない

  • 行き詰まったときの相談相手になる
  • 新しい視点やアイデアを提供してくれる

2. アイデアが”それっぽく”なりやすい

  • 構成のテンプレートを知っている
  • 読者に響きやすい展開を提案

3. 客観的視点で軌道修正できる

  • 一人よがりな内容になりがちな問題を解決
  • 読者目線でのアドバイスが得られる

4. セリフの整理・短縮に便利

  • 冗長なセリフを簡潔にまとめてくれる
  • キャラクターらしい話し方を提案

⚠️ 注意点

1. 自分の個性が薄れる危険も

  • AIの提案に頼りすぎないよう注意
  • 最終的な判断は自分で行う

2. 何でもかんでも任せすぎない

  • 作品の核となる部分は自分で考える
  • AIは「補助」として使うのがベスト

3. 著作権に関する注意

  • 既存作品との類似性をチェック
  • オリジナリティを保つ工夫が必要

実際に、多くのクリエイターがChatGPTを「漫画編集者」として活用し、構成チェックや客観的な視点でのアドバイスを得ています。

参考記事:ChatGPTに漫画編集者として構成チェックをしてもらったレポ

おわりに:ネーム制作も「対話型」で軽くなる

漫画制作は従来、”ひとり作業”が基本でした。しかし、ChatGPT-4oの進化により、AIが創作の相棒になれる時代が到来しました。

今回の体験で分かったこと:

  • ネーム作成の心理的ハードルが大幅に下がる
  • アイデア出しから構成まで、効率的に進められる
  • 一人で抱え込まず、AIと対話しながら作品を作れる

これから漫画を始めたい方へ:

苦手な部分をChatGPTに任せれば、「描く」ことに集中できます。完璧を求めず、まずは一歩踏み出してみませんか?あなたの中に眠っている物語を、AIと一緒に形にしてみましょう。

始めるためのステップ:

  1. ChatGPTにアクセス(無料版でも体験可能)
  2. 「4コマ漫画のアイデアを5つ考えて」と入力
  3. 気に入ったアイデアを選んで深掘り
  4. キャラクター設定を決める
  5. ネーム構成を作ってもらう
  6. 実際に描いてみる

時間やコストを抑えながら、プロ並みの完成度を目指す漫画制作において、ChatGPTは非常に頼れるアシスタントと言えるでしょう。


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