【初心者向け】AIでイラスト・漫画を作りたい人が最初に学ぶべきこと5選【2025年版】

AI

はじめに:「AIがある今、誰でも創作ができる時代に」

絵が描けない=創作できない時代は、もう終わりました。

2025年現在、AI技術の急速な発展により、これまで「絵心がない」「技術がない」と諦めていた人でも、プロレベルのイラストや漫画を制作できる時代が到来しています。AIが漫画制作のほとんどの工程を担うことで、従来の手作業では非常に大変だった部分が自動化され、その結果、漫画を作る際の技術的な敷居が大幅に下がり、絵が描けない素人でも簡単に漫画を生み出せるようになったのです。

しかし、AIは万能ではありません。これらは「道具」であり、使いこなすにはコツや知識が必要です。本記事では、初心者が挫折しないためのAI創作の学習ポイントを、分かりやすく解説していきます。

創作プロセスのイメージ

全体像をつかむ:AIでイラスト・漫画を作る5ステップ

まず、AI創作の全体像を把握しておきましょう。基本的な制作フローは以下の5ステップです:

1. 構想を練る(キャラ・世界観・ジャンル)

  • キャラクターの設定(外見・性格・背景)
  • 物語の世界観とジャンル設定
  • ターゲット読者層の想定

2. プロンプトで画像を生成する

  • AI画像生成ツールへの指示文作成
  • 複数パターンの生成と選別
  • キャラクターの一貫性確保

3. 画像を整える(修正・合成・トリミング)

  • 生成画像の細かな調整
  • 複数画像の合成・編集
  • 品質向上のための後処理

4. ページ構成・コマ割りを作る(漫画の場合)

  • ストーリーボードの作成
  • コマ割りレイアウトの設計
  • セリフ・効果音の配置

5. 仕上げて出力・投稿する

  • 最終調整と品質チェック
  • 各種SNS・プラットフォーム向けフォーマット調整
  • 公開・投稿作業

各ステップには異なるAIツールやスキルセットが必要になります。次の章から、具体的な学習ポイントを見ていきましょう。

学習ポイント①:プロンプトの書き方を学ぶ

プロンプトとは、AIに「絵の指示」を出すための言葉です。良い絵を生成するには、具体性がカギとなります。

効果的なプロンプトの構成要素

基本構造

[キャラクター情報] + [構図・ポーズ] + [服装・小物] + [背景・環境] + [画風・品質指定]

具体例

beautiful anime girl, long silver hair, blue eyes, standing pose, 
magical school uniform, holding crystal wand, 
fantasy academy background, soft lighting, 
high quality, detailed illustration, 4K

プロンプト作成に役立つリソース

  • PromptHero:他のユーザーが作成した効果的なプロンプトを参考にできる
  • Lexica:Stable Diffusion専用のプロンプト検索サイト
  • ChatGPT:プロンプトの改善提案や翻訳に活用

初心者向けのコツ

  1. 日本語でも英語でも、まずは思いついたキーワードを書き出す
  2. 曖昧な表現より具体的な描写を心がける
  3. ネガティブプロンプト(避けたい要素)も併用する

学習ポイント②:ツールの選び方と使い分け

2025年現在、AI創作ツールは多数存在していますが、用途に応じた使い分けが重要です。

イラスト生成ツール比較

ツール名特徴料金おすすめ用途
Leonardo AI独自の基盤モデルLeonardo Phoenixにより、改善されたコヒーレンス、明確なテキスト生成、リアルな手や顔の生成といったAIの一般的な課題の解決を実現無料プラン有りアニメ・リアル両対応
MidjourneyMidjourney 6.1のリリースにより、長いプロンプトに対する精度向上とコヒーレンスの改善を実現月額$10〜高品質なアート作品
Stable Diffusionオープンソース、自由度が高い無料(計算資源要)カスタマイズ重視派
Canva AIAIで漫画イラストを作成した後、吹き出しやテキストを追加して簡単に漫画として仕上げることができる無料プラン有り初心者向け総合ツール

初心者におすすめのスタート地点

最初は「ブラウザ完結型」ツールから始めることをおすすめします。

  1. Leonardo AI:無料枠でも十分な品質と機能
  2. Canva:イラスト生成から漫画制作まで一貫して対応
  3. ChatGPT:ストーリー構想やキャラクター設定の支援

漫画制作特化ツール

2025年現在、World MakerやMyEdit アプリなど、漫画制作に特化したAIツールが注目を集めており、「絵が描けない」けど「アイディアには自信がある」という人の夢を形にすることが可能になっています。

AIツール選択のイメージ

学習ポイント③:キャラクター設計を深掘りする

「AIで出した1枚」で満足するのではなく、「キャラクターを育てていく」ことで、作品の世界観が大きく広がります。

キャラクター設定の要素

基本情報

  • 名前・年齢・性別
  • 身長・体型・髪色・瞳の色
  • 性格・口癖・趣味

背景設定

  • 出身地・家族構成
  • 職業・学校・所属組織
  • 過去の経験・トラウマ

視覚的特徴

  • 服装の傾向(制服・私服・戦闘服)
  • アクセサリー・持ち物
  • 表情のパターン

ChatGPTを活用したキャラクター開発

ChatGPTに「キャラクターインタビュー」をしてもらうのが効果的です:

「魔法学園の生徒会長である16歳の少女キャラクターに、
彼女の日常や悩みについてインタビューしてください。
キャラクターの一人称で回答させてください。」

このような質問で、キャラクターの内面を深掘りし、より魅力的な設定を作り上げることができます。

プロンプトでの一貫性確保

同じキャラクターを複数回生成する際は、**「リファレンスシート」**を作成しましょう:

[キャラクター名] reference sheet:
- 16-year-old female student council president
- Long black hair with blue ribbon
- Golden eyes, serious expression
- Dark blue school uniform with gold emblem
- Multiple angles: front view, side view, back view

学習ポイント④:漫画表現の基本を知る

AIで個々の絵は生成できても、「漫画」として成立させるには表現技法の知識が必要です。

漫画の基本要素

コマ割りの原則

  • 時間の流れを表現する
  • 読者の視線を誘導する
  • 感情や緊張感を演出する

視線誘導のテクニック

  • Z字型の読み進み方を意識
  • 重要なコマは大きく配置
  • 空白(間)の効果的な使用

セリフのバランス

  • 1コマあたりの文字量制限
  • 読みやすいフォントサイズ
  • 吹き出しの形状による感情表現

初心者向けテンプレート活用

4コマ漫画から始める

  • 起:状況設定
  • 承:展開
  • 転:変化・驚き
  • 結:オチ・結論

8ページ短編漫画の構成

  1. 扉絵(1ページ)
  2. 導入(2-3ページ)
  3. 展開(3-4ページ)
  4. クライマックス(1-2ページ)
  5. 結末(1ページ)

学習ポイント⑤:SNSや配信サイトに投稿する準備

作品は完成させて、多くの人に見てもらってこそ意味があります。各プラットフォームの特徴を理解した投稿戦略が重要です。

主要プラットフォームの特徴

Pixiv

  • イラスト・漫画の専門サイト
  • タグ機能でのジャンル分け
  • R-18作品も投稿可能
  • 推奨サイズ:横幅1200px以下

BOOTH

  • 同人作品の販売プラットフォーム
  • 無料配布も可能
  • Pixivアカウントで利用可能
  • PDF形式での漫画販売に対応

X(旧Twitter)

  • リアルタイム性重視
  • ハッシュタグでの拡散
  • 画像4枚まで同時投稿可能
  • 推奨サイズ:1200×675px

Instagram

  • 視覚的インパクト重視
  • ストーリー機能の活用
  • リール動画での作品紹介
  • 正方形(1080×1080px)が基本

投稿時の最適化ポイント

画像形式・サイズの調整

  • Web用:JPEG(画質80-90%)
  • 印刷用:PNG(高解像度)
  • 各SNSの推奨サイズに合わせてリサイズ

効果的なタグ付け

  • ジャンル関連タグ(#オリジナル #ファンタジー)
  • 技法タグ(#AI生成 #デジタルアート)
  • 流行タグの適度な活用

投稿タイミング

  • 各SNSのゴールデンタイム
  • Twitter:20-22時
  • Instagram:21-22時
  • Pixiv:22-24時

継続的な活動のコツ

定期投稿の重要性

  • 週1-2回の継続投稿
  • シリーズ化による読者定着
  • WIP(制作過程)の共有で関心を維持

コミュニティとの交流

  • 他の作家さんとの相互フォロー
  • コメント・いいねへの返信
  • ファンアートやコラボ企画への参加

まとめ:AIは創作の”壁”を壊してくれる存在

創作の未来イメージ

AIツールの発展により、創作の世界は劇的に変化しました。技術的なハードルが下がったことで、アイデアと情熱さえあれば、誰でもクリエイターになれる時代が到来しています。

今日から始める3つのアクション

  1. 「1キャラ」を完成させる
    • 簡単な設定から始めて、Leonardo AIやCanvaでイラスト生成
    • 同じキャラクターを異なるポーズ・表情で3枚作成
  2. 「1枚絵」から「4コマ漫画」へ挑戦
    • 日常の小さなエピソードを4コマで表現
    • Canvaのテンプレートを活用して完成まで持っていく
  3. SNSに投稿して反応を見る
    • 完璧を求めず、まずは公開してみる
    • 他のクリエイターとの交流を通じて学びを深める

継続のための心構え

完璧を目指さず、AIとの対話を楽しむ 初期の作品は思い通りにいかないことも多いでしょう。しかし、AIとの対話を重ねることで、自分なりの表現方法が見つかってきます。

「描けない」から「作って楽しむ」への意識転換 従来の「絵が描けないから創作は無理」という固定観念を手放し、「アイデアを形にする楽しさ」に焦点を当てましょう。

コミュニティとの繋がりを大切に 一人で制作を続けるのは大変です。同じ志を持つクリエイター仲間との交流は、モチベーション維持と技術向上の両面で大きな支えとなります。


AI創作の世界への第一歩を踏み出す準備は整いました。あなたの中に眠るストーリーやキャラクターを、AIの力を借りて世界に羽ばたかせてみませんか?

参考リンク

  • Leonardo AI – 高品質なAIイラスト生成
  • Canva – 初心者向け総合デザインツール
  • Pixiv – イラスト・漫画投稿サイト
  • BOOTH – 同人作品販売プラットフォーム

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