光を制する者が絵を制す|イラストで”光”を描く基本と応用テクニック(2025年最新版)

イラスト

はじめに:なぜ今、「光の描き方」が注目されているのか

こんにちは、bakです!

2025年11月現在、イラストレーターやクリエイターの間で「光の描き方」が大きな注目を集めています。光の描き方を工夫するだけで、同じイラストでも立体感を増したり、雰囲気をがらりと変えたりすることができます。

特にSNSでの拡散やAI生成イラストの後編集において、光の使い方が絵の印象を決定的に左右する時代になりました。のっぺりとした絵を劇的に改善し、プロレベルの質感を生み出す鍵——それが「光」なのです。

本記事では、イラスト初心者から中級者、さらにAI生成イラストを活用するクリエイターまで、すべての方に役立つ光の描き方を、2025年最新のテクニックとともにご紹介します。


1. 光を理解すると絵は一気に上達する理由

光によって影が生まれることで、物の形や表面の凹凸がはっきりと分かり、イラストが立体的になります。光はイラストにおいて以下の要素を決定する最重要ファクターです:

  • 立体感:物体の形状を認識させる
  • 質感:素材の特性を表現する
  • 雰囲気:時間帯や感情を演出する
  • 視線誘導:見てほしい場所に注目を集める

2025年のトレンドとして、構図×光×雰囲気の三位一体が重視されています。AIツールが普及した今だからこそ、光を理解しているクリエイターが圧倒的に強いのです。


2. 光を描く前に理解すべき基礎要素

2-1. 光源(ライト)の種類

光源の位置と種類を理解することが、光を描く第一歩です。

単一光源(太陽・スポットライト)

  • 影がくっきりと出る
  • ドラマチックな演出に最適
  • 順光はキャラクターの顔の正面から光が当たっている状況で、キャラの顔がはっきり見えます

複数光源(室内照明・街灯)

  • 影が柔らかくなる
  • 複数の影が重なり合う
  • リアルな室内シーンに適している

環境光

  • 反射した光が全体を照らす
  • 反射した光が更に他の物体に影響を与える反射光により、影の中にも明るい部分が生まれる

2-2. 光の性質(2025年版・重要ポイント)

間接光、環境光、光の強弱などイラスト表現として知っておきたい光の種類と性質を理解することで、表現の幅が広がります。

直射光

  • 強いハイライトと濃い影
  • 晴天の屋外シーンに最適

拡散光

  • 柔らかい影
  • 曇天や室内の自然な雰囲気

反射光(リムライト)

  • 影の中にある明るい部分
  • 逆光シーンで輪郭を際立たせる

透過光

  • 髪・布・葉などを通して光が差す現象
  • 幻想的な雰囲気を演出

スペキュラ(鏡面反射)

  • 金属や濡れた面に出る強い光点
  • 質感表現に不可欠

参考:デジタルイラストの「光と影」描き方事典(SBクリエイティブ)


3. イラストで”光”を描く主な手法(デジタル中心)

3-1. ハイライトで立体感をつける

硬質で鋭い金属の光沢は、光のコントラストを意識することがポイントです。

配置のコツ

  • 髪の天使の輪(ツヤ)
  • 頬骨の高い位置
  • 服の折り目の山部分
  • 金属のエッジ

ブラシ設定

  • 硬めのブラシ:金属・プラスチック
  • エアブラシ:肌・布
  • ハイライトの位置を変えるだけで質感が劇的に変わります

3-2. 影(シャドウ)で形を決める

フォームシャドウは光源の向きと物体自身の形状により物体表面にできる陰であり、物体の形を決定づけます。

影の境界の硬さで材質を表現

  • 金属 → 硬い影の境界
  • 布 → 柔らかいグラデーション
  • 肌 → 中間的な柔らかさ

参考:光源の位置を意識した陰影のつけ方講座(イラスト・マンガ描き方ナビ)

3-3. 反射光(リムライト)を使う

サイド光は横から光が当たり、立体感が際立ってドラマチックな印象になります。

効果的なシーン

  • 夜景・ネオンサイン
  • 逆光・背後光
  • 水辺のシーン
  • キャラの輪郭に細い光を入れるとプロっぽさが一気に増します

3-4. 空気遠近法(大気・霞み)

風景画や背景イラストで必須のテクニックです。

  • 奥は青みがかって薄く
  • 手前は濃く、彩度高く
  • AI生成背景の後編集で特によく使われる手法

3-5. フォグ・光の粒子(パーティクル)

オブジェクト自体が光を放っているような表現は、以下の手順で作成できます:

  1. 光の形を白や明るい色でくっきりと描く
  2. レイヤーを複製し、任意の色に変更してぼかしを適用
  3. 2つのレイヤーを重ねて発光表現を完成

演出例

  • 朝靄・夕陽
  • 逆光シーンの光の筋
  • 映画的な雰囲気演出

参考:光の描き方講座(お絵かき講座パルミー)


4. 光を演出として使う方法(ストーリー性を出す)

4-1. 逆光(ドラマチック演出の鉄板)

逆光を描くときは、全体を暗い色で塗り、レイヤーを乗算モードに変えましょう。輪郭部分を消しゴムで消すだけで、簡単に逆光を表現できます。

効果的なシーン

  • 感情シーン・別れのシーン
  • 過去回想
  • キャラの表情を半分影にすると映画的な印象に

4-2. スポットライト構図

光で主役だけ照らす方法。人物イラスト・VTuberモデル風の一枚絵で2025年も高い人気です。

4-3. 夜景×リムライト

都会の光・ネオンの反射がキャラに入る構成。SNSで2025年も高い人気を維持しています。

4-4. 窓から差し込む光(ゴッドレイ)

太陽の光が床に反射し、それが光源となって部屋を明るくしています。特に窓付近の天井を見るとわかりやすい。柔らかい昼の雰囲気を表現しやすく、物語性が一気に強くなります。

参考:イラストの光と影の描き方(お絵かき図鑑)


5. AI×光:2025年に広まっている”光の調整術”

2025年3月25日のアップデートによって、ChatGPT(GPT-4o)の画像生成機能は大きく進化しました。それにより、写真で使われるようなライティング手法も、想像以上にしっかりと反映されるようになりました。

5-1. プロンプトで光源を明確に指定する

効果的なプロンプト例:

"soft rim light from the back"
"sunset light from upper right"
"dramatic lighting with strong contrast"
"ambient light, warm color temperature"

自然光は色温度(暖色・寒色)を意識するとさらに説得力が増します。

参考:AIイラストをワンランクアップさせるライティング技法

5-2. Light修正専用モデルを使う(LoRA)

照明のLoRAを使用すると解決できる場合があります。2025年には以下のような特化型LoRAが普及しています:

  • 明暗差を強調するLoRA
  • 金属反射特化LoRA
  • 逆光特化LoRA
  • Light Control Slider(明度調整用)

参考:Stable Diffusion ライティング・光源のプロンプト紹介

5-3. After Effects / Clip Studio などで後処理

AI生成物を”そのまま”使わず、人間の手で調整するのが2025年の主流です。

主な調整手法

  • Glow(発光)エフェクト
  • ガウスぼかし
  • 加算・オーバーレイレイヤー
  • Light Wrap(背景光をキャラに回り込ませる)

参考:AIイラストで光を操る:基本から複雑な光の効果まで


6. 初心者がすぐ試せる「光の練習方法」

光から色を塗るメリットとして、影塗りとは異なる感覚で色が塗れることと、光を意識してイラストが描けることがあります。

実践的な練習ステップ

  1. 光源の位置を1つだけ決めて描く
    • まずはシンプルに単一光源から
  2. 白・黒(モノクロ)で光と影だけ描いてみる
    • 色の影響を排除して明暗だけに集中
  3. 1枚のイラストで光の当たり方を3パターン作る
    • 順光・逆光・サイド光で印象の違いを体感
  4. 逆光だけをテーマに練習する
    • 最もドラマチックな演出を極める
  5. 好きなアニメ映画のワンシーンを”光の方向・色だけ”分析
    • プロの技術から学ぶ

光は「見る→真似る→応用」の繰り返しが上達の近道です。日常の光を観察するだけで、絵は上達し始めます。

参考:光から描くキャライラスト講座(お絵かき講座パルミー)


7. まとめ:光を理解できれば、イラストの説得力が一気に伸びる

光はキャラ・背景・質感・感情すべてを決める最重要要素です。

2025年のトレンド

  • 構図 × 光 × 雰囲気の三位一体
  • AI併用時も光の理解が差別化要因
  • プロンプト+手動調整のハイブリッド手法

光は技法以上に「観察」が大事です。窓から差し込む朝日、ネオンに照らされる夜の街、カフェの間接照明——日常のあらゆる光を見つめることで、あなたの絵は確実に進化します。

今日から光を意識したイラスト制作を始めてみませんか?光を制する者こそが、真に絵を制するのです。


参考リンク集


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