こんにちは、bakです!
「また配色で迷ってしまった…」「色選びって結局センスがないとダメなのかな…」
そんな風に思ったことはありませんか?実は、配色の悩みは「センスの問題」ではなく、**「ルールを知らないだけ」**なんです。
2026年、デザイン界ではクラウド・ダンサー(繊細なホワイト)やティール(青緑の中間色)といった新しいトレンドカラーが注目されていますが、流行色を知る前に、まずは**「事故らない配色」**の基本を押さえることが最優先です。
この記事では、イラストやWebデザイン初心者が陥りやすい配色の失敗パターンと、その解決法を具体的に解説します。読み終える頃には、配色の不安が「設計」に変わっているはずです。
第1章:配色で起きる典型的な失敗パターン
初心者が陥りやすい配色の失敗には、明確なパターンがあります。自分の作品を振り返りながら、チェックしてみてください。
失敗パターン①:色がうるさい(彩度が全て高い)
症状:カラフルすぎて目がチカチカする、どこを見ればいいか分からない
原色や蛍光色を多用すると、全てのパーツが主張し合って視線が散ってしまいます。デザイン制作現場のプロも「純色の使用は控えるべき」と指摘しています。
解決法:彩度は主役だけ高くし、脇役は彩度を落とす
失敗パターン②:キャラが背景に埋もれる(明度差不足)
**症状:**キャラクターと背景の区別がつきにくい、立体感がない
これは明度(明るさの度合い)の差が足りないことが原因です。色相(色の種類)を変えただけでは、明度が近いと視認性が落ちます。
**解決法:**モノクロにしても成立するよう、明度差を確保する
失敗パターン③:主役が分からない(情報の優先順位が不明)
症状:全てが同じ強さで存在している、印象に残らない
配色には「どこを見せたいか」という情報設計が必要です。イラスト教室egacoでは、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの役割分担を明確にすることを推奨しています。
解決法:色の面積比を70:25:5にする(後述)
失敗パターン④:安っぽく見える(色数が多すぎる)
症状:まとまりがない、素人っぽい印象
グラフィックデザイナーの実務経験によると、色数が増えすぎると情報が散漫になり、デザインの説得力が落ちます。
解決法:基本は2〜3色相まで、白黒を除いて3〜4色に抑える
第2章:最低限これだけ知ればいい「色相・彩度・明度」の役割
配色の基本は「色の三要素」を理解することから始まります。専門用語は最小限に、実務で使う視点だけに絞って解説します。
色相 = 色の種類(役割分担を決める)
色相とは:赤・青・黄色といった「色の名前」のこと
実務での考え方:色相は「キャラクターの役割分担」と同じ。主役、脇役、エキストラを決めるイメージです。
- 髪:暖色系(茶色・赤系)
- 服:寒色系(青・緑系)
- 小物:補色でアクセント
イラストレーターのプロは、色相環上で近い色(類似色)を選ぶと統一感が出て、離れた色(補色)を選ぶとメリハリが生まれると解説しています。
彩度 = 色の主張の強さ(視線の奪い合いを防ぐ)
彩度とは:色の鮮やかさの度合い。高いほど目立つ
実務での考え方:彩度は「音量」のようなもの。全員が大声で話すと何も聞こえなくなります。
- 主役:彩度高め(60〜80%)
- 背景・影:彩度低め(20〜40%)
- 小物:中間(40〜60%)
2025年のデザイントレンド調査では、彩度を抑えた「くすみカラー」が引き続き人気で、落ち着きのあるデザインが支持されています。
明度 = 見やすさと情報の階層(最重要)
明度とは:色の明るさの度合い。白に近いほど高い
実務での考え方:明度差こそが「読みやすさ」を決める最重要要素です。
- キャラと背景の明度差:30%以上が理想
- 文字と背景の明度差:50%以上必要
- 線画が沈まない工夫:背景の明度を調整
Canvas Clusterの解説によると、「主役には高明度・高彩度の色を使い、背景には低明度・低彩度の色を使うことで、自然な視線誘導ができる」とされています。
第3章:破綻しない配色の3大ルール
これから紹介する3つのルールを守るだけで、配色の9割の問題は解決します。
ルール①:色相は増やしすぎない(2〜3色相が基本)
原則:基本は2〜3色相まで。白黒グレーは色数に含めない
具体例:
- OK:青系の髪 + ベージュの肌 + 赤のリボン
- NG:青系の髪 + 緑の服 + 紫の靴 + 黄色の背景 + ピンクの小物
デザインスタジオの指導では、「色数を増やすと情報量が増え、重要なことが伝わりづらくなる」と明確に説明されています。
例外ケース:イラストで多色使いたい場合
- 彩度を全て低めに統一する(くすみカラー化)
- 明度を揃えて「トーン」で統一感を出す
ルール②:彩度は1箇所だけ高くする
原則:配色事故の最大要因は「全色主張」。主役だけ彩度を上げる
面積比の黄金律:
- ベースカラー(70%):彩度低め(20〜30%)
- メインカラー(25%):彩度中程度(50〜60%)
- アクセントカラー(5%):彩度高め(70〜80%)
この比率は複数のデザイン実務者が推奨する、プロの現場で実証されたバランスです。
実践のコツ:
- 背景:彩度20〜30%
- キャラの服:彩度50〜60%
- 瞳や装飾:彩度70〜80%
ルール③:明度差で読みやすさを作る
原則:モノクロにしても成立する配色が、結果的に強い
チェック方法:
- 作品をグレースケール変換してみる
- キャラと背景が区別できるか確認
- 文字が読めるか確認
BRISK社のデザイナーは、「真っ黒(#000000)や真っ白(#FFFFFF)は目に負担がかかるため、少しグレーを混ぜた色を使うべき」とアドバイスしています。
推奨値:
- 文字色:#333333(真っ黒より読みやすい)
- 背景色:#F5F5F5(真っ白より目に優しい)
第4章:初心者がそのまま使える配色パターン
理論を即実践に落とすため、「考えなくても成立する型」を3つ紹介します。
パターン①:同系色 + 差し色1色
構成:
- ベース:青系70%(空、服、背景)
- メイン:青系濃淡25%(影、装飾)
- アクセント:オレンジ5%(瞳、ワンポイント)
メリット:統一感が出やすく、初心者でも失敗しにくい
Adobe Colorの配色パターン研究では、類似色を基調にした配色は調和が取れやすいとされています。
パターン②:低彩度背景 + 高彩度キャラ
構成:
- 背景:彩度20〜30%のグレーベージュ
- キャラ:彩度60〜70%の鮮やかな色
- 小物:彩度80%のアクセント
メリット:キャラが確実に目立ち、プロっぽく見える
パターン③:明度グラデーション構成
構成:
- 手前:明度70〜80%(明るい)
- 中景:明度50%(中間)
- 奥:明度30〜40%(暗い)
メリット:奥行き感と立体感が自然に出る
第5章:「センスがない」と感じる原因は判断基準がないだけ
「自分には配色のセンスがない」と思っている人の多くは、実は判断基準を持っていないだけです。
アナグラム社のデザイナーへのインタビューでは、「プロのデザイナーでも毎回試行錯誤している。大切なのは自分なりの根拠を持つこと」と語られています。
センスの正体 = 「揃える/ズラす」の判断
配色で決めるべきこと:
- どの色相を揃えるか(統一感)
- どの色相をズラすか(アクセント)
- どの明度を揃えるか(トーン統一)
- どの彩度を上げるか(主役設定)
これらを言語化できれば、「なんとなく」が「設計」に変わります。
第6章:慣れてきたら破っていいルール・破ってはいけないルール
破ってもいいルール:色相の制限
経験を積んだら、4色、5色と色相を増やしても構いません。ただし:
- 彩度を全体的に低く保つ
- トーン(明度×彩度の組み合わせ)を揃える
慎重に扱うべきルール:彩度の乱用
どんなに上級者でも、全ての色の彩度を高くするのは避けるべきです。
絶対に守るべきルール:明度差
明度差の確保だけは、どんな状況でも最優先です。視認性に直結するため、これを無視すると確実に「読めない」デザインになります。
第7章:2026年のトレンドカラーを取り入れるなら
2026年のデザイントレンドを簡単に紹介します。
Pantone発表:クラウド・ダンサー
Pantone社が発表した2026年のカラーは、温かみと涼しさのバランスが取れた繊細なホワイト(#F0EEE9)。
使い方のヒント:
- ベースカラーとして全体に敷く
- ミニマルで洗練された印象を出したいときに
デザイン業界注目:ティール × ブラウン
トレンド予測機関WGSNが注目するのは、青緑のティール(#007F8C)。
配色例:
- ベース:ウォームブラウン(#8B5E3C)
- アクセント:ティール(#007F8C)
- 補助:ホワイト
この組み合わせは「変化・再生・未来志向」を表現でき、テック系やモダンなデザインに適しています。
第8章:便利な配色ツール5選
配色に悩んだら、これらのツールを活用しましょう。全て無料です。
1. Adobe Color
- 特徴:色彩理論に基づいた配色を自動提案
- おすすめポイント:画像から色を抽出できる
2. Coolors
- 特徴:スペースキーを押すだけで新しいパレット生成
- おすすめポイント:気に入った色をロックして他を変更可能
3. Happy Hues
- 特徴:Webサイト上で配色を実際に確認
- おすすめポイント:どこにどの色を使うか視覚的に分かる
4. ColorMagic
- **特徴:**AIがキーワードから配色を自動生成
- おすすめポイント:「夏の海」など、イメージから配色を作れる
5. NIPPON COLORS
- 特徴:日本の伝統色250色を収録
- おすすめポイント:和風デザインに最適、色名も美しい
その他、PhotoshopVIPでは107個もの配色ツールがまとめられており、目的に応じて選べます。
まとめ:配色は「感覚」ではなく「設計」で安定させる
この記事で紹介した内容をまとめます。
配色で守るべき3大ルール:
- 色相は2〜3色まで
- 彩度は主役だけ高く
- 明度差を必ず確保
配色が安定すると得られるメリット:
- 作業時間が短くなる(迷う時間が減る)
- 修正が減る(クライアントや自分の納得度が上がる)
- 完成率が上がる(途中で諦めなくなる)
配色は「センス」ではなく「事故回避の技術」です。ルールを知り、設計として扱えば、誰でも破綻しない配色ができるようになります。
次のステップ:
- この記事で紹介した失敗パターンを自分の作品で確認
- 3大ルールのうち1つだけ意識して作品を作る
- 配色ツールを1つ使ってみる
まずは「事故らない配色」を目指し、そこから自分の表現を広げていきましょう。
参考リンク集
配色の基礎を学ぶ:
トレンド情報:
配色ツール:
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